知り合いのオーディオおじさんより、左右のネットワークで出力がズレてきたので、これを期にオーバーホールしたい、との依頼が。
ネットワークをばらしたこともないのに、作業してみました。
まずは調べる
高耐圧ノンポーラ・コンデンサーや、低損失オリエント・コア採用のコイルといった優れたパーツ類を用いたネットワーク。
とりあえずWEBを巡回して、業者さんの事例にもあったDAYTONのオーディオ用コンデンサへの交換をメインに作業をすることに決定。
部品の入手
今回は横浜ベイサイドネットさんから購入。
- Dayton Audio フィルム・コンデンサー(250V) 15.0μF x1
- Dayton Audio フィルム・コンデンサー(250V) 12.0μF x3
- Dayton Audio フィルム・コンデンサー(250V) 1.5μF x3
オリジナルは、13.5μFが3つ、16.5μFが1つだったので、容量合わせする方向。
但し、先の業者さん事例だと12.0μFだけ載ってたからあまり関係ないかも?
回路図はこちらを参考に。
分解~コンデンサ交換
リベット止め4か所をドリルで揉むとパカッと開きます。
底のほうにトランスとコンデンサがベークライト状のもので固定されています。
外そうとするも全く歯が立たず。どうやら温めると外しやすいとか。
コンデンサスタックを作成。
ホットボンドで止めてパラにしただけ。
元のコンデンサを再利用できるように切り離し、新しいコンデンサに繋ぎ直す。
本当はワイヤーも交換したかったが、持ち主の希望でそのまま。
収まった!ギリだけど!
その他の作業
端子磨き
右が軽く磨いた後。
スイッチ清掃
といっても分解するのは恐ろしいので端子と外観だけ。
完成!
左右のペアを同様に作業して、約1週間のエージング。
一応オシロでテストトーンを流して左右のバランスを確認。